岩泉純木通信Iwaizumi Jyunboku Times

9/11

今日の午前中は、NHKさんの取材をいただいていました。
被災以来テレビや新聞などで取材を打診されておりますが、基本的に全部お受けしています。
岩手県以外では、もう岩泉の報道はほとんどされていないそうです。
少しずつ、県内メディアの関心も薄れてくるかもしれない。
また、お聞きすると、被災した方々は(当然のことですが)辛い思い、
心に傷を負っていらっしゃる方が多く、なかなか取材に応じるのが難しいとのこと。
私などは自宅も家族も無事ですし、「なんとかなるさ!」とへらへら動いているので、
ざっくばらんに対応させていただいております。
そのことで報道が継続し、義援金などが少しでも多く集まり、
家や家族団らんそのものを失ってしまった方々の助けになるなら、
取材を受けることに何の負担もありません。

その一方で、取材を受けた何人もの知人いわく、言葉を歪曲して書かれたり、
「このことは必ず伝えてほしい」という前提で受けたその部分をカットされたり、
言ってもいないことを書かれたり、など、
大手メディアも含めて(というか特に首都圏の中央メディアがひどいらしい)、
一部でとんでもない報道がなされているとのこと。
あくまで一部ですが、そんな報道をする輩には、猛省してほしいものです。

その取材の一部で、倉庫が何棟も川に崩落し、材木が流されてしまった、
落合の材木置き場に行ってみたいとのお申し出がありました。
その手前が全面通行止めなので、たどり着くのは難しいかと思いつつ、
もしかして徒歩ならと思い、スタッフさんたちと行ってみました。

結果、あえなく徒歩でもダメとのお言葉。

ところがです!

早くても2週間、もしかすると1か月かかるかもしれないとも言われていた、
通行止め区間の国道崩落部分が、なんと明日にも通れる見通しだと、現場の係員さんからお聞きしました!
後で入った情報によると、12日(月)17時に、片側交互通行で復旧するとのこと。
現場の工事業者さん、ダンプの運転手さんなどの不休の活躍で、思いがけぬ朗報となりました。
写真は現場のビフォーアフター。
仮復旧ながらも、足回りをしっかりと固め、その上に、丁寧に土砂を盛り上げていった様子がうかがえます。
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これによって、明日の夜からは、
岩泉地区と浅内、小川、大川、釜津田などの各地区や、盛岡市、葛巻町などとが、
直接つながることになります。
今回の被災後、大問題だった道路寸断が、これでやっと解決します。
現場の方々や、表に見えないけれども、その動きを支えていらっしゃった方々に、心から感謝申し上げます。

土日は、基本的に工房の復興作業はお休み。
まだまだ長い時間が必要ですから、いつもと同じように、休みながら進めています。
職人の一人は、合間にご近所の、被災住宅のお手伝いなどもしていたためか、
「手の使い過ぎ」でドクターストップ。
しばらく腕と手を休めるようにと、病院で診断されたそうです。

そんな中、工房のご近所では、泥で完全に埋まってしまった側溝のかき出しを、
皆さんで協力して進めていらっしゃいました。

ところがです。

この側溝、じつはうちの工房の裏が終点。
どういうことかというと、ご近所の何本もの側溝は、途中で合流して、
うちの脇にある深い側溝に流れ込み、最後は川に流れ出るんです。
つまり、うちの敷地の側溝が片付かないと、せっかくきれいにしたご近所の側溝が、
行き場を失った雨水であふれてしまいます。
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そこで昨日から始めた側溝掃除ですが、これがまた深いのなんの。
終点近くでは、1メートルほどの深さに、70センチほども泥や枯葉、
下には出口を詰まらせた枝などが積もっていました。
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それをかき出し、かき出ししているうちに昨日は終わり。
今日は午後から始めましたが、なかなかはかどりません。
そのうちに、見るに見かねたご近所の方々が、手伝ってくださいました!
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数時間に及ぶ大勢での格闘の結果、十数メートルある深い側溝が、すっかりきれいになりました!
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写真に写っている左右の側溝と、
写っていませんが、左下から坂の上へと延びる側溝。
この3本が、うちの工房の脇を流れる側溝へと流れ込むことになります。
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なんという達成感!
じつはこのあと、道路の下を横ぎる配管も詰まっていることが分かり、前日まで来てくださっていた、
早野さんからお借りしている高圧洗浄機を使い、なんとか貫通させました。

今日も純木家具や、ご近所のインフラが、また一つ完全に復旧しました!

あっ!

ご近所の方々とまた集合写真撮ればよかった!!

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