純木家具は、創業者・工藤宏太の小さな願いからはじまります。
今から約40年程前、国産の広葉樹は杉や桧などの針葉樹より価値の低い「雑木」と呼ばれ、
大木の合板の材料やパルプの原料として細断されていた時代がありました。
本来、大木とは、酷暑や厳冬、何十年に一度の干ばつなど、
厳しい数百年を生き抜いてきた貴重な命です。
その大木をかまわず細切れにしてしまうことなどできない。
「大きい木は、大きいままに生かしたい。」
その手段として家具を作る工房をはじめます。
岩手県に自生する栓、栗、胡桃、楡などの広葉樹を中心に原木を丸太で仕入れ、
自社で製材、板にし、家具として使われる日まで大切に保管する取り組みは
創業当初から続いています。