岩泉純木通信Iwaizumi Jyunboku Times

9/30

今日で、ちょうど1か月。
早いものです。
昨日のブログでちょっと触れましたが、毎日新聞さんの取材をいただきました。
本日の夕刊に掲載いただきましたので、ちょっと宣伝。
https://mainichi.jp/articles/20160930/dde/041/040/066000c
盛岡支局の若い記者さんでしたが、とても熱心に話を聞いてくださり、
話好きでついつい長くなってしまう、私のトークに飽きた顔一つせず、
お疲れの中、記事にまとめてくださいました。
とても分かりやすく、充実した記事なんですが、元の私の話は、
話題があっちに飛びこっちに飛び、だらだらとした長話。
記者さん、さすがの腕前です!
一部、ぱっと見は、小本川沿いに弊社があるように読めますが、
「支流(=清水川)近くの工房」ですので、合ってます。
ちなみにこの写真、昨夜は暗くて撮れず(私の都合で遅い時間になってしまったせい)、
今朝、わざわざ盛岡から来てくださり、撮影してくださったもの。
ほんとうにありがたいことです。

さて、今日もいろいろと、前に進むことができました。
いよいよ、フォークリフトが復活!
被災状態は、16日の記事をご覧ください。
岩泉純木家具復興への軌跡9/16
20160930_1

16日の仮復旧に続き、部品の取り寄せを待って、今日はついに本格修理。
エンジンオイルだけでなく、いろいろなオイルに、水が入っていたそうです。
各所のオイルを交換していただき、それで完了かと思いきや、
なんとブレーキが効かない状態に。
ブレーキの中に、ぎっしりと泥が詰まっていました。
また、部品の一部も錆びてしまっている模様。
さいわい、これらはきっちり洗浄してくださり、問題なく復旧。
こと細かくチェックしていただけたおかげで、明日から安心して使うことができます。
20160930_2

なお、復旧記念に、いつもの集合写真みたいにポーズ決めて撮らせてください!
とお願いしてみましたが、丁重にご辞退されました。残念。

工房では、壁剥がしが佳境を迎えています。
私と違ってプロ職人の作業ですから、早い早い。
時にチェーンソーも使いながら、みるみるうちに進めてくれています。
今では使わなくなった棚を外したり、いつのものやら分からない塗料を処分したり、
デッドスペースが見つかったり。
20160930_3

床は、あと2部屋。
オイル塗りの部屋と、漆塗りの部屋を残すのみです。
オイル塗りの部屋は、木工作業場よりちょっと床下が深く、15センチくらい泥がありそう。
隅のほうを見ると、ちょっと腐食してます。
夏の終わりの1か月、泥に浸かっていた木部は、やはり影響を受けています。
20160930_4

さて、いよいよ明日は、崩落しかけている倉庫の中の一枚板の、救出大作戦!
それに備えて、今日は、重機が運ばれてきました。
花巻から大型トラックが到着!
広いようでも、大型トラックにとっては狭い材木置き場。
国道からバックで入ってきます。
20160930_5

近くで見ると大きい!
トラックは最近見かけなくなった、ふそうのザ・グレート。
1軸目のフロントタイヤだけ大きいこととか、今では懐かしいですね。
重機のクローラ(いわゆるキャタピラ)は横滑りしやすいため、
丁寧な運転が必要だと聞いたことが。
もっとも、安全確保のため、重機と荷台とは、がっちりと固定されています。
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荷台をスライドさせて重機を降ろす、セーフティローダってやつですね!
トラック好き、重機好きの私としてはたまりません!
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明日は朝から、作業してくださる建築屋さんが現場入りする予定。
花巻を6時に出てきてくださるとのこと。
大変な作業ですが、成功を祈ってじっくり見守りたいと思います。