岩泉純木通信Iwaizumi Jyunboku Times

6歳になったら机を作ろう!イベントを開催しました

先週の土曜日、お盆明けの工房で、6歳になったら机を作ろう!イベントを開催しました。
素材は岩泉町産のアカマツ材です。

このイベントは当社のオリジナルではなく、高知県で木材加工を営むばうむ合同会社様といこーよ様が共同で企画し、岩泉の明日の林業をつくる会がライセンスを受けて当社の工房を会場に開催したものです。

当日ははるばる宮城県からご家族がいらっしゃいました。
ほんとうは複数組で開催の予定でしたが、キャンセルがあり、一組だけになってしまいました・・・。しかし、人見知りのない活発な男の子でしたので、元気にスタート。

まずは紙芝居からスタート。
暮らしと森林との関係、森林が「木材」として以外に、どんな役割を持っているかをわかりやすく解説します。
担当してくれたのは「岩泉型インターンシップ」で林業を学んでいる大学生2名。

とても物知りな男の子で、現在の国内の山の状況についての問いかけに
「戦争で広葉樹をたくさん切り、そのあとに針葉樹ばかりを植えたけれど、手入れが行き届かず山が荒れている」
と大人でも知らないような満点回答。
大学生たちもたじたじです。

さあ、いよいよ組み立てスタート。
材木にはあらかじめ木組み用のホゾを当社にて加工してあります。

ホゾ穴に接着剤をつけ、組み立て。

ゴムハンマーでしっかりと叩いて固定していきます。
木工の好きな子で、ホームセンターなどの材料でDIYをするのが好きとのこと。いっぱしの職人さんですね。

いよいよのこぎりの出番です!
これまたすいすいとこなしていくセミプロ級。

ご両親のサポートがとても素晴らしかったです。やってあげるわけではなく、任せっきりではなく、要所要所でしっかり支えてあげていました。スムーズに進んだのはこれが大きかったですね。

木口にドリルで穴をあけるのはなかなか大変なんですが、親子の共同作業で100点満点の仕上がりに。
こういう時に楽しくて自分が全部やろうとしてしまうお父さんがいらっしゃいますが、やはりサポートしていただいてナンボです。トリガーはちゃんと子供が握り、安定するようにしっかり親が支えてあげると安全にうまくいきます。

さあ、いよいよ仕上がりが近づいてきました。
引き出しに前板をねじ止めします。

立派な机が完成しました!

記念に裏に手形と日付、名前を入れます。
この机は長く使えますから、もしかしてこの子が大人になって、自分の子供の手形と比べることができるかもしれませんね。

本企画はライセンスイベントですので、当社独自では開催することができません。また、キットの販売もできません。
2組以上でご参加が見込める場合、当社から開催の相談を投げかけることもできるかと思いますので、ご希望がありましたらお申し出ください。
7万円くらいの有料イベントなのでちょっとハードルは高いですが、一生の思い出になりますし、素敵な机も手に入りますよ。